『イベント出店しても、他の出店者も似たような商品ばかり。
自分の商品は突出してアピールするところもなく
仕方なく値段の安さで勝負。
イベント出店代とパーツ仕入れ代、作業時間を考えて時給計算したら、
いくらになってしまうのだろう・・・。』

『このあいだのイベントで一緒になった作家さんの
インスタを見てみたら、私の商品デザインがパクられてる!』

よく聞く『ハンドメイド作家さんあるある』ではないでしょうか。

ハンドメイド市場はまさに『レッドオーシャン』です。
レッドオーシャンは『血の海』という意味の
ビジネス用語として使われますが、
供給(ライバルの作り手)が多すぎて価格競争となり、
身も心も削り合う無残な市場

を表しています。

反対に『ブルーオーシャン』とは、
競争相手のいない(極めて少ない)開拓されていない市場
を表します。

今回はオリジナルを極めることでレッドオーシャンを抜け出し、
ブルーオーシャンを目指す時の3つのコツをまとめてみました。

ブルーオーシャンで売る3つの方法

ブルーオーシャンにて得られるメリット

ブルーオーシャンには競争相手がいないので

  • 強気な価格設定ができる
    – 独自性を保てるため価格競争にならない
  • 商品やブランドを覚えてもらいやすい
    – 他と被らないことでインパクトを与えられる
  • イベントに出店しやすくなる
    – 抽選のイベントは主催者が商品の偏りを調整する場合が多いが、
    他と差別化された商品であれば選考されやすい

などなど、たくさんのメリットがあります。
その分、未開拓の市場を探すのは難しいですが、
日々の努力で見つけることは可能なはずです。

常にアイディアを探す

minneのハンドメイドマーケットやハンドメイドインジャパンフェス、
デザインフェスタなど、日本でも有数なハンドメイドイベントに行くと
「なるほど〜その手があったか!」「見たことない商品だなぁ〜」と
関心してしまうことが多くあります。

もちろん“プロ並みの技術”を駆使して
他の人では作るのが難しいものづくりをしている人は、
それだけでオリジナリティを発揮できますが、
ブルーオーシャンにたどり着く方法は、決して『技術だけ』とは言い切れません。

では何が必要か、それは“アイディア”です。
どうしても、ものづくりを始めた初期の頃は
『憧れのブランド』や『好きな作家さん』などから影響を受け、
つい似た物を作りがちです。
知らず知らずのうちに既に人気の商品を模倣し、
レッドオーシャンに自ら足を踏み入れているのです。

市場にないものも見つけること自体が難しいですが、
常にアイディアを見つけようと意識することで、閃きは突然降りてきます。
ではどんなことを意識していれば、
ブルーオーシャンを開拓できるアイディアが閃くかを
私なりにまとめてみました。

方法1:色や素材やデザインをぐちゃぐちゃしてみる

一番簡単な方法は、一度、凝り固まった頭を
ぐちゃぐちゃしてみる
ことです。

例えば、

  • 単色のカラーリングを様々な柄やカラフルな色に変えてみる
  • 金属(シルバー・真鍮・ステンレスなど)、布、デニム、
    シルク、フェルト、革、コンクリ(セメント)、天然石、
    木、プラスチック(レジンなど)、シリコン(ゴム)・・・など
    様々な素材を代替してみる
  • 元のデザインと全く別のデザインを掛け合わせて足したり引いたりしてみる

などを常に頭の中で考える癖をつけるのです。

0から1を生み出すのはとても大変ですが、
すでに世の中にある商品の『色』『素材』『デザイン』を
ぐちゃぐちゃに組み合わせてみると、
なにか新しい閃きが得られることがあるでしょう。

minneハンドメイド大賞2017で
グランプリを受賞した【アニマルトロフィー】さんは、
ぬいぐるみの動物の飾り(トロフィー)を制作しています。

動物のトロフィー(頭部を剥製にした飾り)を
プラスチックや布で作った商品は雑貨屋でも見かけますが、
忠実に造形を再現しようとした商品が多いです。

しかし、アニマルトロフィーさんは現実には
実在する動物以外にも、架空の動物や、実在しない柄で作られています。

ぬいぐるみ調の動物のトロフィーというベースが有り、
柄や色、デザインでさらに独自性を持たせることで、
ブルーオーシャンへとたどり着いたのではないでしょうか。

僕は買い物にいく時は、なるべく目的の店に直行直帰せず、
ぶらぶらウィンドウショッピングしながら
「このブランドと自分がコラボしたら、こんな商品がうまれそうだな〜」と
常に妄想しながら歩くようにしています。

0から新しいものを作るのではなく、『色』『素材』『デザイン』をミックスさせてみる

方法2:国内のパーツ販売店からの脱出

店頭やネットで売られているパーツや素材などの材料は、
その時に流行していたり人気のあるデザインのものを
作る為の材料の取り扱いが増えます。

材料屋さんも商売なので、
人気商品の品揃えを増やすのは当然です。

したがって、材料市場と作り手市場は、
相互に密接した関係があると言えます。
しかし、同じパーツや素材を使った商品は、
突出したアイディアが無ければ、多少なりとも似てしまいがちです。

そこでオススメしたいのが、
仕入れる材料を日本国内だけでなく、海外から仕入れることです。

国内では流通がしていない材料を使用することで、
簡単にデザインに差異をつけることが可能になり、
ライバルが真似したくても
なかなか真似できない商品が作れるからです。

私も頻繁に中国やアメリカから材料を仕入れていますが、
大きくなければ送料も無料〜1000円ほどで収まりますし、
気になる材料はお試しで少量発注してみて、
到着後にクウォリティを検品し、使えそうであれば
大量購入する流れで仕入れています。

今は『レビュー』が重要視される世の中なので、
「海外だから質が心配〜」なんて時代じゃないような気がするくらい、
大きな外れに当たったことは無いです。

関税が心配な方もいるかもしれませんが、
商品価格と送料(保険代含む)の合計が一万円以下なら関税はかかりません。
詳しくは財務省のリンクを読んでみてください。

「英語なんて話せないし、海外から輸入なんてめっちゃ怖い!」
初めは僕もそう思っていましたが、
今となっては
「日本のアマゾンに欲しい物が無いなぁ。
アメリカのアマゾンで探して買うか!」
なんて具合で、普段のウェブショッピング感覚でしかありません。


上記の本は海外Amazonから
『輸入』した商品を『販売(転売)』するところまで
書いてありますが、初心者にはとても勉強になります。

材料は海外でしか売っていないものを自分で輸入する

方法3:商品アイディアを探すならインスタより○○

早速、○○を埋める答えを発表しますが、
それは“Pinterest ピンタレスト”です。

自分のブックマークとして『ピン』することで、
簡単に画像を保存できる画像収集サービスです。

ピンタレストでは、
ウェブ上の画像を保存することを“ピン”
と言い、
他ユーザーが保存した画像を自身のブックマークにも保存する場合“リピン”
と呼びます。

インスタグラムはソーシャルメディア(個人のメディアや交流の場)
としての側面が強いですが、
ピンタレストはとにかく『画像の検索』に特化している
と言えるのではないでしょうか。

インスタグラムは『ハッシュタグ』で写真投稿を検索するのに対し、
ピンタレストはキーワードで写真を検索し、
気になる写真を閲覧すると
その写真に写っているものと似たものが写っている、
世界中のユーザーがピンした画像を集めて表示
してくれます。

したがって、新鮮なデザインや
日本ではなかなか見ない商品を発見できることも多く、
インスタグラムよりも新しいアイディアが見つけやすいはずです。

「人と繋がるのが嫌でSNS嫌い」というかたも多いでしょうが、
Pintarestは繋がる必要も身バレすることも無く便利に使えます。

言葉では特定出来ない探し物をピンタレストで探していると、
そのうちオススメの写真の中にドンピシャのものを見つけることができ、
ピンタレスト!!そう、これこれ!!!ありがとう!!!!!」と
叫びたくなる時があります。笑

まだ登録していないかたはぜひご登録を!
Pinterest ピンタレストを見てみる

Pinterest ピンタレストでものづくりのアイディアを探す

最後に私のオススメの書籍をご紹介

ブルーオーシャンを探す際に役立つ考え方の本です。
みんなが進む道をジグ“ザグ”に行くための本です。
私の愛読書でもあります。

ファッション市場を動かす力が男性より強い女性に売るため、
お勉強のために読みました。
『女性』と一括りにするのもよく無いんじゃないかな〜と
思って読み始めてみたものの、
女性特有の思考ロジックの自身との違いに感嘆し
ため息が漏れました。
女性が女性に売るときにも、裏付けを持って
商品製作&販売ができるようになるのではないでしょうか。

上記の続編です。
まだ読んで無いのですが、
ぜひ読んでもっと勉強したい。
そして女性にモテたい売りたい!