疑問や悩み

  • 自社ECサイトてなに?
  • minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)の売り上げが上がらないから、自社ECサイトでも販売したい
  • 自社ECサイトを作るメリット/デメリットって何?

そんな疑問や悩みに答えます。

自社ECサイトてなに?

自社ECサイトとは、独自ドメイン(ショップ名.comなど)を取得して、ネットショップを自身(自社)で運営するウェブサイトのことです。

ネットショップ、、ネット販売、ネット通販ウェブショップ・・・どれも同じ意味ですが、『自社ECサイト』と『モール型ECサイト』とで、出店形態による違いがあります。

『モール型(モール型EC)』と呼ばれるECサイトは、Amazonや楽天市場などのように、ひとつの大元のサービスの中で出店する形になり、minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットプレイス(以下 ハンドメイドマーケット)も、この『モール型』に分類されます。

自社ECサイトの場合は、『BASE(ベイス)』や『STORES(ストアーズ)』、『カラーミーショップ』、WordPress(ワードプレス)のEC構築プラグイン『woocommerce(ウーコマース)』、『shopify(ショッピファイ)』などを利用することが多いかと思います。

URLは『大元のサービス名.com/任意の文字(ショップ名等)/』となることが多いです。

自社ECサイトは売れるの?

先日、同時期くらいに2人の作家さんから、こんなご相談を受けました。

「minneやCreemaだけじゃ売れないから自社ECサイトを作って売り上げを作りたい」
「minneやCreemaで売れてるから自社ECサイトを作って売り上げを伸ばしたい」

理由は違えど、両者とも『自社ECサイトは売れる』と思われているのでしょう。
確かに運営がうまくいけば『売れる』と言えます。

モール型ECの売れやすさ

作品や商品の売れすさでいうと、minneやCreema等のモール型のハンドメイドマーケットで出店する方が断然売れやすいです。
ポイントは『売”れ”やすい』ということ。モール型のショップは、出店者側が集客を行わなくても、minneやcreemaに訪れたユーザーに購入してもらえる利点があります。

各商品ページにも、同じ作品カテゴリーの他店作品を『あなたにおすすめの作品』や『関連する商品』として紹介してくれますし、『メールマガジン配送』、季節商品や新作商品などの『作品特集』などを企画して、ハンドメイドマーケット側がユーザー獲得の施策を行ってくれるので、出店者は『商品を掲載するだけでも売れる』という経験ができます。

要するに、お客様に見てもらえる機会をハンドメイドマーケット側が作り出してくれています。

しかしその反面、手数料の割合が高いのが、モール型ECの欠点です。
また、ショップの見た目がほとんど変えられず、ブランディングが行いにくい欠点があります。

集客が必要な自社EC型

自社ECサイトでは、自分で集客する力が必要です。売り上げが出るまでの時間もかかります。
しかし、ハンドメイドマーケットの利用者以外にも売れるチャンスが多いのも、自社ECのメリットです。

『ミリタリーデザイン専門アクセサリー』『犬用コスプレ衣装専門店』『ハワイアンデザインスマホケース』など、無名ブランドでも専門性が高い商品は、キーワード検索でヒットしやすく、自社ECでも売り上げが作りやすいかもしれません。

また、サイトの見た目を大幅に変えたり、自由なコンテンツ配置がおこなえるので、ブランディングもしやすいくなります。
「自社ECでも買いたいと思えるか」、「どんな自社ECだと魅力的か」を自身の商品やカテゴリーと照らし合わせて考えてみましょう。

自社ECサイトを持つ理由・目的を明確にする

本記事で一番言いたいことはここです。

自社ECサイトのメリットより先にお伝えしたい内容が、『何をするにも、目的と戦略が必要』ということです。


目的
『売り上げをあげたい』

戦略
『例:
①メールマーケティング(メルマガ)に力を入れて、リピーターを増やす
②広告運用をおこない、新規顧客を開拓する
③ショップデザインからブランディングをおこない、商品価値を向上させる』

戦術
『minneやCreema等では機能に限界があるので、自社ECサイトを運用し①週1〜2のメルマガを配信②20代30代の男性に向けて広告を配信③クラウドソーシングサービスを利用してバナーやサイト制作を依頼する、など戦略を具現化していく・・・』


といった具合に、『自社ECサイトを持つ』ということは、目的→戦略に対する戦術の選択肢のひとつに過ぎません。
目的を達成するために、戦略を決め、戦術を練り自社ECサイトを運用しなければ、売り上げをつくるのは難しいでしょう。

自社ECサイトを持つメリットだけでなくデメリットもしっかりと把握し、目的、戦略、戦術を考えてみましょう。

メリット

独自ドメインが使える

minneやCreemaではそれぞれのサービスの中にショップを持つモール型なので、『www.creema.jp/c/ショップ名/』といったURLになります。

自社ECサイトでは『独自ドメイン(ショップ名.com等)』が使えます。
独自ドメインのウェブサイトは、ブランドやショップ名を認知してもらうためにも有効ですし、プロ感が感じられます。

年齢層が広がる

どうしても、ハンドメイドマーケットはユーザー属性に大きな偏りがあります。
minneでは9割が女性、20代が26%、30代が40%、40代が20%というデータも公開されていました。

出典:https://note.minne.com/n/n035f77ced0d3

自社ECサイトを運営し、読み物記事やブログなどでコンテンツSEOを強化し、Google検索等ブラウザからのサイト流入を増やすことができれば、ハンドメイドマーケットではカバーできていないユーザー層に販売するチャンスが生まれます。

価格競争から抜けられる

ハンドメイドマーケットでは、せっかく自身の作品を見てもらっても、作品ページ下部に他の作家の同カテゴリーの作品が表示され、自分のショップから離脱も起こりやすくなります。
比較対象となるライバルが非常に多く、極端な独自性を保てない作品は、価格競争に巻き込まれ、安くしないと売れなくなるので、利益率が低下する可能性が高いです。

自社ECでオリジナル商品の価値を演出できれば、値下げ合戦に巻き込まれる可能性も低く、手数料が安いため、ハンドメイドマーケットよりも高い利益率を確保できます。

デメリット

運営ショップが多くなることで、在庫管理が煩雑になる

minneやCreema、iichiにBASEにSTORES・・・ショップの数だけ在庫管理が必要です。
ひとつのショップで在庫全てが売り切れてしまったら、全ショップを手作業で売り切れに切り替えないといけません。
商品につき数個程度しか在庫を持たず、比較的短時間で作れるものは、注文が入ってから作る『受注生産商品』に切り替えてしまうと、管理が楽かもしれません。

運営ショップが増えることで、各ショップに対するモチベーションが分散される懸念

例えば、「minneで売る!」と決めた場合、「minneで最大限に売り上げを伸ばす」「特集で取り上げらるように研究する」、「SNSからの流入は全てminneに流す」など、ひとつのショップに集中して成長させていく気合が入りやすいです。

しかし、運営ショップが増えることで、それぞれのモールやショップの特徴(競合数、好まれる値段帯、ユーザーの年代・性別・趣味嗜好など)の違いがあるため、各モールやショップを攻略していくのは大変です。

特に自社ECサイトは、一般的には集客に時間がかかるので、初動の売り上げを作りにくく、モチベーションが低下しがちです。

固定費がかかる

単純に独自ドメイン代やサーバー代などがかかります。

BASEやSTORESなどの無料サービスであれば、minneやCreema同様に決済時にかかる手数料や振り込み時における手数料などだけで済みますが、「BASEのロゴを取りたい」「独自ドメインを利用したい」といった場合はドメイン代(年1,000〜2,000円ほど)がかかります。

結論:自社ECサイトを持つべき人

自社ECサイトを持つべき人はこんな人

  • ブランディングを強化したいかた
  • マーケティング(販促活動)に力を入れたいかた
  • 男性全般にも売りたい、女性の10代や40代以上にも売りたいかた
  • 目的と戦略がハッキリと見出せるかた

上記以外の人は、逆にminneやCreema等のハンドメイドマーケットでの売り上げを下げることになりかねません。

『商材が自社ECサイトに合っていそうか』『明確な目的や戦略を考察できるか』等を、サービスに登録する前に一度考えてみましょう。

まずは無料ではじめよう!

初心者にオススメのサービスは『BASE ベイス』と『STORES ストアーズ』です。
どちらも、簡単なわりに高機能なんです。
ものづくりの片手間でさくっとシンプルで見た目が良い自社ECサイトができちゃいます。

10年前にこんなに良いサービスがあったら、私も革細工をやめていなかったかもしれません。笑

どちらのサービスがいいかは、両方登録してみて『使いやすい』『売りやすい』と感じた方を選んでみるのがオススメです。
なんといっても無料で自社ECサイトが構築できるので、是非一度試してみて下さい。

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