家庭用レーザー加工機・レーザーカッターのおすすめ機種まとめ【2025年4月最新版】

本記事は常時加筆修正を加えております。
(価格等の最終更新 2025年4月1日)

家庭用レーザー加工機(レーザーカッター)を選ぶポイント

現在、筆者自身もCO2レーザー加工機を使って日々ものづくりを行なっています。
過去には、出力の弱いダイオードレーザーを購入して思うような加工ができず、失敗したこともありました。

そんな実体験をもとに、これからレーザー加工機を導入したい方に向けて、リアルな視点でおすすめ機種をご紹介します。

レーザー加工機の購入を考えている方の中には、

  • そもそもレーザーカッターってどんなもの?
  • 仕組みや種類がよくわからない
  • 使いたい素材に対応しているか不安

そんな疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
まずは、「自分は何を作りたいのか」をイメージしながら、下記の記事を読んでみてください。
きっと、レーザー加工機選びのヒントが見つかるはずです。

家庭用レーザー加工機(レーザーカッター)を選ぶポイント|後悔しないための完全ガイド【2025年版】

それではピックアップした商品をご紹介します。

【人気】LaserPecker 2 (ダイオードレーザー)109,999円

レーザーユニットをスタンドから取り外して手持ち加工することも可能なため、加工対象物の高さを気にすることはありません。
小型ながら出力5Wのパワーを持ち、ステンレスやアルマイト処理されたアルミへの彫刻加工が可能です。
※金属へのマーキングに対して、ユーザーからは「もう少し出力が欲しい」「ムラが出ることがある」といった声もあります。そのため、金属への加工はあくまで軽めの刻印やDIY用途に向いていると考えた方がよさそうです。

日本語の説明書が付いており、12ヶ月の製品保証などアフターサービスも充実しています。

レーザーユニットが左右上下に動くのではなく、ミラーを自在に動かすことでレーザーの照射位置を変えるガルバノ式ミラーシステムを採用しており、最大600mm/秒の高速彫刻が可能。

加工範囲は100 x 100 mm と狭めですが、オプションの多機能電動台座を利用すれば

ブランド/メーカーLaserPecker
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)
加工範囲100×100mm
高さ:無制限
解像度2K
出力5W
値段Amazon 109,999円~ ※セール時3万円程度値引き有
対応OSWindows/Mac、スマホやタブレットアプリ有り
特徴・JPG、SVG、PNG、BMP、G-code、DXF形式のファイルに対応
・ガルバノ式ミラーシステムで高速加工
・レーザーユニットを取り外し加工できるので、対象物の高さを気にしなくてよい
・主なオプション
多機能電動台座:コップや棒・筒状のものにも加工可能
収納バッグ:イベント時の持ち運びに
卓上空気清浄機:加工時の煙を吸引 など

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LaserPecker 4 (ダイオードレーザー&ファイバーレーザー)266,999円

LaserPecker 4は、最新のデュアルレーザー彫刻機で、多様な素材に対応できる点が大きな特長です。
先に紹介したLaserPecker 2の上位モデルにあたり、木材やアクリルなどに対応する10Wの高出力ダイオードレーザー(LP2の2倍出力)と、金属刻印に強い2Wファイバーレーザーの2種類を搭載。
パワー・スピード・精度・加工範囲すべてが大幅にアップグレードされています。
※ファイバーレーザーは『赤外線レーザー』『IRレーザー』と表記される場合もあります

後述のXtool F1と同等のスペックのため、ユーザーを奪い合っている機種です。

特筆すべきはそのスピードで、最大4000mm/s *という超高速加工が可能。これは最新のガルバノ式技術によるもので、高性能な家庭用向けXY方式の機種(600mm/s程度)と比べても圧倒的。
たとえばXY方式の機種で30分かかる加工が、LaserPecker4だと約5分で完了するほどの効率性を誇ります。

大量の名入れやロゴ入れを短時間でこなしたい方には、非常に心強い1台です。

ブランド/メーカーLaserPecker
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)&ファイバーレーザー
加工範囲縦横:160 x 120mm
高さ:無制限
解像度8k
出力ダイオードレーザー 10W & ファイバーレーザー 2W
値段Amazon 266,999円
※セール時5万円程度値引き有
対応OSスマホ iOS & Android / PC macOS & Windows
特徴・G-Code/JPG/PNG/BMP/SVG/DWG/DXF形式のファイルに対応
スマホアプリの場合、JPG/PNG/G-Code/SVG形式のみ対応
・ガルバノ式ミラーシステムで高速加工
・金、銀、銅、ステンレス、アルミなどへの彫刻も可能
・主なオプション
スライドエクステンション:台座をスライドすることで加工範囲を拡大できる
曲面エクステンション:ビン・コップ・指輪などの円形、円弧面などに加工可能に
卓上空気清浄機:加工時の煙を吸引 など

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※LaserPecker 4は、発売当初「加工スピード最大2000mm/s」「精度0.01mm(販促画像では0.001mm)」といった仕様で販売を開始していました。
▶︎ CAMPFIRE プロジェクトページ

その直後、xTool F1が「最大4000mm/s」「精度0.003mm」と発表され、販売ページ上では「精度0.00199mm」という表記も見られました。
▶︎ GREEN FUNDING プロジェクトページ

その後、LaserPecker 4の仕様表記が変更され、現在では「最大4000mm/s」「精度0.001mm(0.0019mm)」となっています。
▶︎ LaserPecker公式サイト

本当に仕様変更があったのか、それとも表記だけの修正なのかは定かではありませんが、この流れを見る限り、ライバル機種との競争を強く意識しているのは間違いないでしょう。

はっきりと断言はしませんが、こうした“表記の揺れ”や数値の変化に、少しばかり疑問を感じてしまうのは、私だけではないかもしれません。
競争が激化するのは歓迎すべきことですが、ユーザーにとって不信感や混乱を招くような形にはなってほしくないですね。

【人気】xTool F1(ダイオードレーザー&ファイバーレーザー) 244,000円

LaserPecker 4と同様に、10Wダイオードレーザーと2Wファイバーレーザーを搭載したデュアルレーザー機で、スペックも非常に近く、ユーザー層が重なる競合モデルです。

木材やレザーはもちろん、金・銀・銅・ステンレス・アルミなどの金属にも彫刻可能で、幅広い素材に対応。
ボックスタイプながら持ち運びやすい設計で、名入れイベントやワークショップ出店用としても人気があります。

LaserPecker 4と比較すると加工範囲がやや広めで、オートフォーカス機能も搭載されており、使いやすさの面でも優れた一台です。

ブランド/メーカーxTool
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)&ファイバーレーザー
加工範囲縦横:115x115mm
高さ:無制限
解像度
出力ダイオードレーザー 10W & ファイバーレーザー 2W
値段Amazon 244,000
対応OSスマホ iOS & Android / PC macOS & Windows
特徴・SVG / DXF / JPG / JPEG / PNG / BMP形式のファイルに対応
スマホアプリの場合、JPG/PNG/G-Code/SVG形式のみ対応
・ガルバノ式ミラーシステムで高速加工
・金、銀、銅、ステンレス、アルミなどへの彫刻も可能
・主なオプション
スライドエクステンション:台座をスライドすることで加工範囲を拡大できる
xTool RA2 Pro:ビン・コップ・指輪などの円形、円弧面などに加工可能に
卓上空気清浄機:加工時の煙を吸引 など

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xTool M1/M1 Ultra(ダイオードレーザー) 135,000円

xTool M1は、世界初の「レーザー加工機+カッティングプロッター」を一体化させたハイブリッド機種です。
紙を焦がさずに正確にカットしたい場合はもちろん、カッティングシートやアイロンシートなど、レーザー加工機では対応できなかったビニール素材を使ったクラフト制作にも対応しており、レーザー加工とブレードカットの両方を楽しみたい方におすすめです。

上位モデルのM1 Ultraでは、さらに機能が進化。
CMYインクで直接印刷できるインクジェットユニットや、ペンで線画や塗りつぶしができるペンユニットが追加され、4つの機能を1台でこなせる多機能クラフトマシンとなっています。

どちらのモデルにも高解像度カメラが搭載されており、素材の位置合わせが簡単に。また、オートフォーカス機能も備えているため、焦点調整の手間がなく、作業効率も向上します。

作業スピードはM1:最大250mm/s、M1 Ultra:最大400mm/sと、M1 Ultraの方がより高速かつ高精度な加工が可能。
その他細かいディティールもM1 Ultraでも進化しています。

ブランド/メーカーxTool
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)
加工範囲縦横:M1 385×300mm / M1 Ultra 300×300mm
高さ:16mm
解像度500dpi
出力ダイオードレーザー 10W
※Ultraは20Wも選択可能
値段公式サイト M1 135,000円 / M1 Ultra 233,000円
対応OSスマホ iOS & Android / PC macOS & Windows
特徴・SVG、DXF、PNG、JPG、BMP形式のファイルに対応
・主なオプション
ライザー(ハニカムパネル付き):加工可能な材料の厚みが16mm→150mm
エアアシストセット:加工部にエアーを送り込み発火抑制&綺麗な加工に
ロータリーアタッチメント RA2 Pro:ビン・コップ・指輪などの円形、円弧面などに加工可能に
空気清浄機

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xTool S1(ダイオードレーザー) 161,500円

xTool S1は、最大600mm/sの高速加工と、A3サイズを超える498×319mmの広い作業エリアを備えたXY方式のレーザー加工機です。
凹凸のある素材にも対応できるダイナミックフォーカス機能も搭載。
ハニカムパネル・エアアシストの標準装備により、届いてすぐに高品質な加工が可能です。

注目は、世界初となる40Wの高出力ダイオードレーザーを搭載したモデル。CO2レーザー機にありがちな大きさやメンテナンスの負担を抑えつつ、高出力かつ広範囲な加工に対応でき、CO2レーザーの代替機としても有力な選択肢です。

さらに、ファイバーレーザーユニット(2W)やレーザー加工で製版するスクリーン印刷キットなど、豊富なオプションで用途の幅も広がります。
精度・安全性・拡張性をバランスよく備えつつ金額も手頃で、初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。

ブランド/メーカーxTool
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)
加工範囲縦横:498×319mm
高さ:42mm
解像度1270 dpi
出力ダイオードレーザー 10W / 20W / 40W
値段公式サイト 10W 161,500円 / 20W 226,300円 / 40W 308,000円
対応OSスマホ iOS & Android / PC macOS & Windows
特徴・SVG/DXF/JPG/JPEG/PNG/BMP/TIF形式のファイルに対応
・主なオプション
ライザー(ハニカムパネル付き):加工可能な材料の厚みが42mm→125mm
エアアシストセット:加工部にエアーを送り込み発火抑制&綺麗な加工に
ロータリーアタッチメント RA2 Pro:ビン・コップ・指輪などの円形、円弧面などに加工可能に
空気清浄機

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Creality Falconシリーズ(ダイオードレーザー) 42,999円

3Dプリンターも人気のCrealityのダイオードレーザーです。
組み立て式のオープンタイプですが、オプションで保護カバーが購入可能。
400×415mmと広範囲の加工も魅力的。

他のブランドより認知度と人気はは低いですが、出力、加工範囲、金額などで有力な選択肢になりそうです。

ブランド/メーカーCreality
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)
加工範囲縦横:400×415mm
高さ:無制限
解像度
出力5W / 10W
値段Amazon 5W 42,999円 / 10W 56,999円
※セール時1~2万円程度値引き有
対応OSWindows/Mac
特徴・svg、png、jpg、jpeg、bmp、dxf形式のファイルに対応
・簡易的なファンフィルター付き

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Creality Falcon 22W PRO(ダイオードレーザー) 143,904円

上記の5W / 10Wシリーズの上記機種にあたるPROシリーズの本機種は、組み立て不要のボックス形のダイオードレーザーです。

レーザー光や粉塵を外部に出さないのはもちろん、ケース上面にカメラが搭載されており、ソフトウェア上での位置合わせもスムーズに行えます。
エアアシスト機能も標準装備されており、加工時の発火を防ぎつつ、レーザー加工部周辺の焦げを抑え、より美しい仕上がりを実現します。

ブランド/メーカーCreality
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)
加工範囲縦横:400×415mm / 高さ:80mm
解像度
出力22W
値段Amazon 143,904円
対応OSWindows/Mac
特徴・svg、png、jpg、jpeg、bmp、dxf形式のファイルに対応
・簡易的なファンフィルター付き
・エアアシスト付き

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Podea-01(ダイオードレーザー) 131,780円~

国産の家庭用レーザー加工機メーカーのPodea株式会社のダイオードレーザー加工機です。
マイナーチェンジを重ね、現在はType-Iとなっているようです。

基本の1.6Wモデルに加えて、6Wモデル、ステンレスマーキング対応のSEモデル、10WのDE(デュアルエレメント)モデルなど、細かくラインナップが分かれています。
さらに、「Podea-01R Base」などの拡張ベースにレーザーユニットを載せ替えることで、加工サイズを拡大できるなど、拡張性もあります。※ネーミング含めラインナップが複雑で正直わかりにくい…

こちらのPodea-01は、半導体レーザーとしては高出力の6Wモデルがあります。
他低出力モデルを購入後、レーザーヘッドのみの交換も可能のようです。

加工位置を表示するポインター(DEモデルには非搭載)、排気ファンが標準装備されています。

出典:https://www.podea.net/podea-01r

ブランド/メーカーPodea
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)
加工範囲縦横:297×210mm
高さ:不明
解像度1000dpi
出力1.6W / 6W など
値段公式サイト 1.6W 131,780円(送料込)/ 6W 186,780円
対応OSWindows10/11
特徴・PDF、SVG、JPG、PNG、BMPのファイルに対応
・WiFi接続
・緊急停止ボタン付き
・IllustratorCC、CorelDRAW、InkScapeに対応(転送支援機能)
・ハニカムテーブル標準搭載

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【人気】beamo(CO2レーザー)330,000円(税込)

湾発のレーザーブランド「FLUX」から登場した、デスクトップサイズの本格CO₂レーザー加工機です。
A4サイズ程度の省スペースに収まるコンパクトな筐体ながら、プロレベルの美しい仕上がりをご自宅でも手軽に実現できます。

HDカメラを搭載しており、ソフトウェア上での正確な位置合わせも簡単。
欲しい機能をしっかり備えつつ、サイズはミニマル。必要な性能をコンパクトに詰め込んだ一台です。

また、台湾メーカー製ながら、日本国内では『株式会社マイクロボードテクノロジー』(東京)が総代理店を務めており、製品保証やサポート体制も万全。修理対応や消耗品の購入もスムーズで、安心して導入できます。

ブランド/メーカーFLUX Technology
種類ダイオードレーザー (半導体レーザー)
加工範囲縦横:300×210mm
高さ:45mm
解像度1000dpi
出力30W
値段楽天市場 330,000円
対応OSWindows/macOS/Linux/Chrome OS
特徴・JPG / PNG / SVG / DXF / AI / PDF 対応
・WiFi/Ethernet通信接続
・液晶画面付き
・日本語対応&直感的なUIのソフトウェア
・オートフォーカス
・開閉センサー付き、緊急時のシャットダウン機能あり
・ハニカムボード、エアーアシスト搭載、排気ファン&ダクト付き
・カメラ位置合わせ搭載
・カバーを開けると自動で止まるセーフティーロック
・製品保証:本体12カ月、レーザーモジュール3カ月

> メーカーのウェブサイトを見る

Etcher Laser Pro(CO2レーザー) 492,800円

『FABOOL Laser Mini』や『Etcher Laser』などの人気種を発売し、日本で家庭用レーザー加工機の普及したメーカーとも言えるSmartDIYsのCO2レーザーです。
水冷装置や消炎装置を搭載し、さらに集塵機能を標準搭載してこのサイズに収めてしまう、画期的なオールインワンレーザー加工機です。

工業用のレーザー加工機に搭載されている『リニアガイド』を採用し、高精度の加工をスピードを落とさずに実現しています。まさにPRO。

ブランド/メーカーSMART DIYs
種類CO2レーザー
加工範囲縦横:475×310mm
高さ:35mm
解像度
出力30W
値段公式サイト 492,800円
対応OSWindows、Mac、iOS、Android
特徴・位置合わせが簡単なカメラ付き
・リニアガイドで高精度、ハイスピードの加工を実現
・スマホ(iOS)アプリで操作可能
・水冷装置、消炎装置、集塵機能も全て機内に集約

> メーカーのサイトを見る

いかがでしたか?欲しいレーザー加工機は見つかりましたか?

ちなみにちょっとした雑学ですが、レーザー加工機の“祖”ともいえる人物が、あの天才アインシュタインだということをご存知でしたか?

実は、1920年代半ばにアインシュタインが発表した『”誘導放出”に関する研究論文』が、レーザー技術の原点とされているんです。
つまり、今日のレーザー加工機のルーツは、彼の理論にあったというわけですね。

どの分野にも名前が出てくるアインシュタイン、本当にとんでもない天才ですね…!