家庭用レーザー加工機は、DIYや副業でのモノづくりに活用され、個人でも気軽に使えるようになっています。その影響で、ヤフオクやメルカリなどのフリマサイトには多くの中古品が出品されています。
ただし、レーザー加工機は構造が複雑な精密機械のため、中古で購入するには注意が必要です。
機種により、構造や扱いやすさが大きく異なるため、見るべきポイントも変わってきます。
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CO2レーザーとダイオードレーザーの違い
レーザー加工機にはいくつかの種類がありますが、個人や小規模事業者に人気があるのは「CO2レーザー」と「ダイオードレーザー」です。それぞれの構造や特徴、得意とする素材に違いがあります。
ここでは、両者の違いと中古購入時の注意点について詳しく解説します。
CO2レーザーの特徴
CO2レーザーとは?
CO2レーザーは、ガラス管に封入された二酸化炭素などのガスに高電圧をかけてレーザーを発生させます。比較的高出力の加工が可能で、非金属素材の切断や彫刻に広く使われています。
主な特徴
- ガラス管の寿命はおよそ2,000〜3,000時間
- 木材、アクリル、革などの非金属に適している
- 透明アクリルの切断が可能
- 水冷装置や排煙設備、エアーアシストなどの付属装備が必要
加工の幅が広い一方で、構造が複雑で扱いにはある程度の知識が求められます。
CO2レーザーの中古購入時の注意点
CO2レーザーは業務用として使われることが多く、中古品では使用頻度の高い個体も多く見られます。購入時には以下の点に注意しましょう。
確認すべきポイント
- レーザー管の総使用時間
- 光軸やミラーの調整が必要な場合が多い
- ベアリングやベルトの摩耗具合
- 水冷装置や排気設備の動作状況
- レールやシャフトのサビの有無
- 外見より内部の稼働部の状態を重視
- パーツの供給やメーカーサポートが受けられるか
見た目がきれいでも、内部の摩耗や精度の低下がある可能性があります。特にアクリルなど硬めの素材での加工精度をチェックするのが有効です。
「動作良好」と書かれていても、注意が必要です。
例えば荒目でも比較的綺麗に加工できていると見えてしまう木材加工では劣化に気付けにくいため、硬度が高いアクリル等で精度が落ちていないか確認が必要になります。
CO2レーザーの場合、メンテナンスのチェック項目が多く、レーザー管の取り替えや光軸調整(ミラー調整)の難易度が高いため、中古品はあまりお勧めできません。
根気強く機械に向き合える方であれば、使用上必要になるメンテナンス方法を早くに身につける良い機会にもなり得ます。
中古でも購入を検討できるCO2レーザーの条件
以下の条件がそろっていれば、中古でもCO2レーザーの購入を検討する価値があります。
- 使用時間やメンテナンス履歴が明示されている
- アクリル加工の動作確認がされている
- 異音がなく、サビや摩耗が少ない
- 製造から5年以内の比較的新しい機種
- 国内メーカーや日本代理店のサポートが受けられる
- 機械いじりやメンテナンスに抵抗がない
- 時間やお金にある程度の余裕がある
中古品は状態に個体差が大きいため、慎重に情報を確認することが大切です。
ダイオードレーザーの特徴
ダイオードレーザーとは?
ダイオードレーザーは半導体素子を利用してレーザーを発生させる方式です。構造がシンプルで、家庭でも扱いやすいのが特徴です。
主な特徴
- 構造が簡単で寿命は約10,000時間と長め
- 水冷設備やレーザー管が無く小型のため設置や運用が手軽
- 低出力の場合は排煙装置やエアーアシストが付属しないモデルも多い
- 金属や透明アクリルへの加工は苦手
- 木材や革などの彫刻には十分対応できる
軽量でコンパクトなため、趣味や小規模制作にも適しています。
ダイオードレーザーの中古購入時の注意点
構造がシンプルで寿命も長いため、状態の良い中古品が見つかりやすいのがダイオードレーザーの特徴です。
確認すべきポイント
- メンテナンスの履歴やパーツ交換歴
- 家庭用でありがちな落下傷や破損箇所の確認
- ダイオードレーザーでありがちな『有名ではない』メーカー品
※筆者は失敗経験あります - 動作確認時に加工されたサンプルや動作中の動画
- 付属品の有無
※「付属品は写真をご確認下さい」は要注意 - (XY方式の場合)軸のサビの有無
- メーカーサポートの有無
「試しに使ってみたけれど使わなくなった」という理由で出品されるケースも多く、状態が良い個体が見つけやすい傾向があります。
中古レーザー加工機を選ぶ前に確認したいこと
中古レーザー加工機の購入にはリスクも伴います。導入前に以下の点を確認しておきましょう。
- 加工テストの有無(特にアクリルや硬質素材)
- 付属品がどんなものがあるか、特にドングルやUSBキーなど無いと本体を動作させられないものはないか
- 出力や加工の安定性が確認されているか
- サポート体制や交換パーツの入手可否
購入後すぐに修理や調整が必要になるケースもあるため、自力での対応が可能かも含めて検討が必要です。
まとめ
CO2レーザーは性能が高く幅広い素材に対応できますが、構造が複雑で初心者には扱いが難しい一面もあります。中古での導入には慎重な確認が必要です。
一方、ダイオードレーザーは構造が単純で扱いやすく、中古でも良品が見つかりやすいのが魅力です。
コストを抑えて導入したい場合は中古も有力な選択肢ですが、安全に使いたい場合は新品購入や正規販売店の利用も検討しましょう。
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