ハンドメイド作家として、職人として、ものづくりに没頭していると、気が滅入る時がありませんか?
「どうしても、うまく作れない」「思うように売れない」「気晴らしがしたい」そう思った時にできる副業・複業があったら、素敵だと思いませんか?

今回ご紹介する副業・複業はものづくりに関わる人にとって、レッドオーシャン(供給過多)のものづくり市場とは真逆で需要が高いのに供給不足、まさにブルーオーシャンなのです。
さらに商品撮影技術も磨けるおまけ付き。

今回ご紹介する副業・複業は筆者の私も参加している『ストックフォト』というビジネスです。
ライバルが少ないの今のうちに参加してみましょう。

ハンドメイド作家や職人が片手間でできる副業・複業【ストックフォト】で稼ぐ

「ストックフォト」と聞いてもピンとこないかたも多いでしょう。

ストックフォト(Stock Photo)とは、頻繁に使用されるであろうシチュエーションで予め用意された写真素材のこと。もしくは、写真を含むそのほかマルチメディア素材のこと。

出典:ウィキペディア

テレビやインターネット等のメディアで、説明をわかりやすくするためのイメージ画像や背景として埋め込まれる画像があります。
カメラマンがその都度メディア用に撮影するのではなく、デザイナーや編集者があらかじめ膨大な数の写真からイメージに合う画像を選び出し、サービス利用料を支払って画像を取得し使用できるのが『ストックフォトサービス』です。

私も画像を販売している投稿者側ですが、サイトやチラシ、名刺などを制作するにあたり、世界的に有名な有料ストックフォトサービスに課金し、利用者側としても登録し画像やイラストを取得し利用しています。
有料ストックフォトサービスは無料画像サイトよりも写真のクウォリティが高く、自分では撮りにくいシチュエーションの写真が多いため重宝しています。

なぜストックフォトサービスへの参加がオススメなのか

スマホやカメラがあれば参加できるのでコストゼロで始められる

現在のスマホのカメラは高性能で解像度が高い写真が撮れるため、一眼レフやミラーレスカメラがなくても、投稿者として画像を登録できます。一部のストックフォトサービスをのぞく

「商品撮影のためにカメラを買った」というかたも多いと思いますが、やはりスマホより高解像度で荒れの少ない写真が撮れるため、ダウンロード時の報酬が高いサービスにも登録し販売できるようになりますし、スキルアップの為にもなるべくカメラで撮影してみましょう。

作り手にしか撮れない写真がある

ハンドメイド作家や職人は限られたシチュエーションでしか撮影できない場面がとても多くあります。

例えば、『散歩途中の花』や『自宅のテーブルやコップ』などは誰でも撮れる写真ですが、UVレジンでアクセサリー作りをしている人しかUVライトやシリコンモールド(型)を持っていませんから、それらの写真は撮れません。
製作者しか撮れないような写真は、ざっと考えただけでも、

  • 製作中の写真
  • 工房や作業台の写真
  • ワークショップをおこなっている場面の写真
  • イベント出店時の写真
  • お会計をしている場面の写真
  • 商品の着画写真
  • 材料の写真

などがあげられます。

購入するであろうハンドメイド系のブログやウェブコンテンツ、テレビ番組等のメディアはたくさんありますが、使用できるストックフォトサービスに登録されている写真がとても少ないのです。
そのため、供給が少ない今のうちにたくさんの画像をストックフォトサービスにアップすれば、後乗りのライバルよりも上位に表示されることでダウンロードされやすくなり、ユーザーにダウンロードされるたびに不労所得を得ることができます。

撮影スキルも向上する


インスタの投稿、minne・Creema・BASEなどの販売サイトに掲載する画像、チラシや名刺など、小規模でビジネスをおこなっている場合は、カメラマンを雇えず自身で撮影した画像を頻繁に使用するはずです。
副業・複業としてストックフォトサービスに写真投稿することで、『どうすれば、ダウンロードが増えるような写真が上手く撮れるか』を考えるようになり、撮影方法や構図などにも興味が湧くはずです。

さらに、各ストックフォトサービスでは自身のアカウントページ内で、投稿画像のダウンロードされた回数が目に見えて分かるので、『ユーザーが“いい写真”だと思うのはどんな写真なのか』が客観的に可視化されるので、次回の撮影の参考になります。

ストックフォトサービスに画像投稿する際の注意点

ストックフォトサービスに掲載する写真に、不本意に人物が入り込んでしまった場合には、その人物に対して、各サービスの規約に準じた許可や署名が必要です。

あらゆる問題の可能性を排除する為に、モデルを入れて撮影する場合は規約を守り、モデルを立てないで撮影する場合にどうしても人物が入り込んでしまう場合は人物が特定できないように『ぼかしを強く撮影する』『後ろを向いた瞬間を狙う』『頭をトリミングして外す』などの工夫をしましょう。

また、ブランドロゴがはっきり見えたり、製品やデザイン自体をメインに撮影すると著作権の問題などで審査に弾かれる場合もありますので、あらかじめ各サービスの規約をしっかり読み込んでから画像を投稿するようにしましょう。

登録するのにオススメのストックフォトサービス紹介

今回紹介するサービスは私も参加しているサービスです。
ダウンロードされた際の報酬は、記事執筆時(2019/06/20現在)の値段です。

ACシリーズ

安く利用でき投稿数が多いため、デザイナー、ライター、ブロガーなど、プロ〜アマまで登録必須な存在の【ACシリーズ】
報酬は安いですが、月10万円ほど稼ぐ人もいるそうです。
販売する写真の審査も甘く、その分ライバルもとても多い(それでもものづくり系はまだまだ弱いのでチャンス)です。

写真AC


ACシリーズの写真版。チラシなどの販促品を自身で制作するようなクリエイティブな人は、利用者側としても登録もオススメ。
スマホで撮って、スマホでアップロードできる専用サイトもあります。

1回ダウンロードされる毎に3円、人物写真なら10円
ログインメニューの【クリエイター新規登録】から
【写真AC】の公式サイトはこちら

イラストAC


ACシリーズのイラスト版。イラストが上手な人にはオススメ

1回ダウンロードされる毎に3.56円
ログインメニューの【イラストレーター新規登録】から
【イラストAC】の公式サイトはこちら

PIXTA ピクスタ


ハイクウォリティな写真が多いピクスタ。撮影者も日本のセミプロ〜プロレベルが多く、カメラマンを本業としている人が多い印象です。
しかし、ここがポイントで『カメラマンは作り手のシチュエーションで撮りにくい』ので、実際にサイトで画像を検索してみても、お客様目線の画像は多いですが、作り手側目線の写真が多くありません。

単品で画像が購入されたか、月額定額払いのユーザーにダウンロードされたかで報酬は変動します。
私の場合、定額でダウンロードされた場合27円、購入された場合はサイズにより132~540円でした。
トップバーメニューの【クリエイター会員登録】から
【ピクスタ】の公式サイトはこちら

Adobe Stock アドビストック


デザイン、ウェブ製作、動画編集・・・、世界中の様々なクリエイティブに必須であるいくつものソフトを提供しているAdobe社のストックフォトサービスです。

特徴は、何と言っても世界に向けて販売できることですが、スマホでの撮影ではほとんど審査に弾かれるでしょう。
写真の素人であれば「審査に通ればラッキー」くらいの感覚で投稿することをオススメします。
私もカメラが好きで一眼とミラーレスで撮影した写真を投稿していますが、投稿用撮影ではカメラ側で入念な設定をしてから撮影するくらい神経を使います。

報酬は私の今までの経験では、サイズにより50~370円でした。
ログインメニューの【メンバーではない場合は Adobe ID を取得】から
【Adobe Stock アドビストック】の公式サイトはこちら

あくまでも気分転換程度の気持ちで参加しましょう

カメラ初心者で、うまく撮れなかったり売れない場合には、落ち込んだり、ストレスを感じることでしょう。
正直ストックフォトで食べて行ける人はほとんどいないと思います。
そして、あなたの本当の目的は『ものづくり』のはずですので、商品作りの合間で気分転換程度の気持ちでおこない、購入されたら「お小遣いラッキー♪」と思えるくらいで楽しみましょう。