昨今、無料や低価格で始められるウェブサイト・ECサイト制作サービスやCMSが増えています。

Ameba Ownd(アメーバ オウンド)やWix(ウィックス)、JIMDO(ジンドゥー)、WordPress(ワードプレス)、BASE(ベイス)、STORES(ストアーズ)・・・
サイト制作も運営も簡単なので、『自分で作った』『友達やココナラで依頼して、安く作ってもらった』というかたも多いのではないでしょうか?

簡単に始められる反面、ユーザーに伝わり易くなるサイト制作の『ポイント』や『設計』が抜けていることが多いのも事実です。

本記事では、サイト運営初心者が陥りやすい『NGポイント』を列挙してみましたので、ぜひ自社サイトを見直してみる機会にしてみてください。

【NG!!】キャッチコピーがやたらと多い

おしゃれな競業や大手のサイトを見て感化されてしまったのか、やたらとポエムのようなキャッチコピーが多いサイトはNGです。

ナルシストっぽくまわりくどい言葉選びで接してくる店員がいたら、イラっとしませんか?

言葉の素人がキャッチコピーに手を出すと、内容がぼやけて、何を伝えたいのかわかりにくくなるだけです。
そして厄介なのは、本人は全く気がついていないパターンが多く、周りも指摘しにくい、ということ。

厳しい言い方かもしれませんが、素人のキャッチコピーは、ただの自己満である場合が多いです。

【NG!!】英語が多い

「ナビゲーションメニューを英語にして欲しい」「商品名を全て英語表記にしたい」などの依頼もよく受けますが、基本的に、サイト構成上の“重要な部分”の英語表記はオススメ出来ません。

日本人であれば、見慣れた『漢字』や『かな』は、パッと一瞬見ただけで把握できます。
そこに読む動作はほとんどなく、文字を認識できます。

英語は1文字づつ目で追って読んで、ようやく意味がわかります。
コンマ数秒の差ではありますが、少しづつストレスを与えてるかもしれません。

「ブランディングの一環で・・・」「メインターゲット層の好みに合わせて・・・」等、理由が明白ならば良いですが、単純に「かっこいい/オシャレだから」という理由では選択しない方がいいです。

【NG!!】言語化できない『ブランディング』に囚われすぎ

サイト制作のご依頼を受ける際のヒアリング時に『ブランディング的にこうしたい・・・』と仰るお客様は多いです。

しかし「ブランディングを言語化するとどういったものですか?」と聞くと、「ハイブランドのサイトっぽく・・・」「キレイ目で高級感があって・・・」「黒っぽくてかっこよくて・・・」との答えが・・・
これはブランディングとは呼べませんよね。

『ブランディング』という言葉が一人歩きしている気がしますが、あなたはしっかりと自身のブランドやサービスを言語化できますか?
もし出来ないのなら、背伸びはやめましょう。Simple is the best.

【NG!!】外部リンクは新規タブで開く

リンクには、サイト内のページに飛ばす『内部リンク』と、サイト外に飛ばす『外部リンク』があります。

『知り合いに頼まれて付けたサイトへのリンク』、『卸先の店舗紹介のリンク』など、他サイトに飛ばすための『外部リンク』は『新規タブで開く』という設定が鉄則です。

新規タブで開いた場合は、見ているページ(自サイト)のタブが残るので、あとで元ページに戻ってきてくれる確率が高まります。

反対に『新規タブで開く』設定をしない場合、リンクをクリックすると、閲覧していたページがリンク先のページに切り替わってしまい、元ページに帰ってきてもらえなくなる可能性が高いです。

【NG!!】トップページをみても何のサイトかわからない

自分では「●●を作ってる/●を売っている」というのは分かっていて当たり前ですが、当たり前すぎて、しっかり説明できていないサイトが多くあります。

『事業紹介サイト』なのか、『物販のサイト(EC)』なのか、『実店舗がある』のか、『自分で制作して販売している』のか、『セレクト(仕入れ)で販売している』のか、『制作したものを卸している』のか、『会社のサイト』なのか『ブランドのサイト』なのか・・・

「ABOUTページにしっかり書いてあるから大丈夫」
「写真やキャッチコピーでなんとなく伝わるでしょ」
そんな甘い考えやめましょう。
自身のサイトのトップページのユーザー離脱率を把握してますか?

私は、テンプレートをカスタムして、端的な紹介文だけでも挿入することをオススメしています。

【NG!!】文字が小さすぎる

海外制・無料(低価格)のサイト制作サービスのテンプレートにありがちなのが『文字小さすぎ問題』です。

もともとが英語のテンプレートを日本語化して、そのまま使用している場合が多いかと思いますが、アルファベットはシンプルな構成のため、小さくても読みやすいですが、元サイズのまま漢字に置き換わると読みにくくなります。

本文やメニューの文字サイズは14px〜16pxが相当ですので、文字サイズ設定が変更できる場合は調整しましょう。

【NG!!】フォントがおかしい

これも海外のプラットフォームやテンプレートでありがちですが、『英語はデザインフォント』で『日本語はシンプルな細字のフォント』のパターン。

とても違和感を感じます。

「わたしたちtsukuritelabでは〜〜〜〜」

上記のようになってしまっているサイトをよく見かけます。

フォントを選べる設定があれば、なるべく違和感がないフォントで合わせましょう。

ゴシック体であれば『MS Pゴシック/ MS ゴシック』『メイリオ』、明朝対であれば『MS P明朝 / MS 明朝』などが無難です。

ただし、明朝体は横ラインがとても細く、ゴシック体より読みにくいので、フォントの大きさに注意が必要です。

【NG!!】アニメーションを無闇に多用しすぎ

サイトを開くと、ナビゲーションメニューがシュッ、遅れて画像スライダーがボワン、キャッチコピーが上からボヨヨン、スクロールすると・・・左から写真がシャッ、下から文字がスッ、ボタンが上からドスン・・・
コンテンツが次から次へと動きながら表示されるサイトがあります。こういったコンテンツの動きは『アニメーション』と呼びます。

何年も前から流行っていて、今ではテンプレートでも初期設定から動く設定になっている場合も多々あります。

一つ一つのコンテンツに注目してもらうために、表示のタイムラグを発生させたり、動きをつけて目立たせる手法ですが、やりすぎはNG。

PCとスマホでは、サイト表示の構成が異なるため、設定を調整するのは難しいです。逆に素人くさくなってしまう場合や“テンプレ感”を強めてしまう場合もあります。

なるべく動きを統一して、スクロールに合わせて下からフワッと表示させるくらいならOKだと思います。

サイト制作・運用で迷ったら、お気軽にご相談ください。

以上『見直したいウェブサイトのNGポイント』でした。
当てはまる項目はありましたか?

ウェブサイトは、あなたのビジネスをインターネット上で広げてくれる営業マンです。
半年に一回くらいはプロの制作者に依頼して、メンテナンスがてらサイトをアップデートしていくのもオススメですよ。

ツクリテラボでは、サイト制作・デザイン制作のご依頼を承っております。
お困りごとがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。